杉山 登志郎 (著)
発達障がいの領域において日本で第一人者である著者が、臨床事例を多数挙げながら、発達障がいについて分かりやすく解説している本。
著者が自身のライフワークについて語り口調で書いてくれているので、初学者の私でもとっつきやすい内容だった。
個人的には、発達障がいを持つ方々の「就労」に関しての部分が一番興味のあるところなので、実際に自閉症などのハンディキャップを抱えた人が、自身の強みを活かして、弱い部分は克服しながら、あるいは周囲のサポートをえながら、社会で活躍されている症例などは、とくに参考になった。
(以下、同書より引用)
「その特異な認知の仕方や、感性のあり方が、ある領域においては大きなプラスになる」
必ずしも彼ら彼女らが社会に適応できないわけではなく、ましてや健常者以上の才能(?)を発揮することもありうるということを知り、正直驚かされた。
こんどは、当事者が書かれた本を読んでみたいと思う。
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